猫っかぶり彼氏。〜天然王子=俺様彼氏①〜



そして、その時は来たのだ。


ジャムパン、
ピッ

オレンジジュース。
ピッ

私は黙ってレジ打ちをする。

……今日も変わらないかぁ

腐っても接客業。
落胆の表情なんて出さない、だってプロだから。


私は彼の
『あ、これも』
を待った。



『あ、っと……これも』


悩みながらレジの横から取ったのは、100円ガムではなくて。


10円のチョコだった。





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