猫っかぶり彼氏。〜天然王子=俺様彼氏①〜



「那智、俺もう……限界。そろそろ……」


シオが切なそうな顔でそう呟いた。

胸が……締め付けられるように痛い。


シオの欲情した表情は、

熱は、

私に届いた。


「那智の彼氏は……、俺でいいんだよね」


堪らなくなって、私はシオの首に手を回した。


「シオがいいの。他の人なんていらない。シオでなくちゃ、いや」


シオが、私の全てだった。



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