飴恋

飴時々すれ違い

「俺、今もあゆみがすきだょ。いきなり結婚してなんて言わない。付き合ってほしい」

彼の真剣な眼差しを私は真っ直ぐ見ることができず、うつむいた。

首を横に振った。

「ダメか…付き合ってるやつがいるのか?」

私はまた首を振った。

私は息苦しくなって、逃げた。

「俺!…」
彼がなにか言いかけたけど私は振り返らなかった。

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