気付けば溺愛
さらっと言ってコーヒーを飲むこの人って…。
もしかして、このお見合いを本気の気持ちで受けたの?

押しの強い叔母さんに無理矢理連れて来られただけかと安易に考えていたのに…。

「もしこのホテルが気に入ったんなら、ここ予約してもいいですよ」

「いえ!いえいいです」

慌てて断っても

「まぁ、一生に一度の事なんで、色々見て回ってもいいですよ」

「む…無理です」

思わず前のめりになって必死で言う私の胸元のショールが彼の手が取り上げた。

「な…なに?」

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