気付けば溺愛
「あいつの返事がどうであれ、そろそろ俺限界。惚れ過ぎてどうしようもない」

「……まぁ、彼女もお前に惚れてるしな」

「それは、そうなんだけどな。まぁ、こういう事は俺でも緊張するって」

な…何?

今話してたのって。

拓真。

プロポーズする彼女がいたって事?
この二年間近くにいたのに全然そんな事言ってなかったのに…。

私一人が拓真への想いを募らせて、どんどん好きになって。

拓真が言ってた

『惚れ過ぎて』

っていう状態になって。

じわじわと滲む涙で鼻の奥が痛くなる。

< 8 / 38 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop