恋めぐり
「貴方たちはボキャブラリー少ないのね。こないだも同じこと言ってたね」

思ったことを口にしてしまうと、彼女たちの形相は一変した。

「調子にのってんじゃないわよ!少し可愛いから男に囲まれていい気になってんじゃないの!」

「そうよ。あんたなんか簡単にやれるとしか思われてないんだから」

「みなし子の分際で生意気よ」

犬みたいに吠えられても怖くもなんともなかった。

何を言われても私の心をえぐることもない。
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