恋めぐり
秋田くんだった。

勢いよく扉を開いて入ってきた。
「あらら、直江先輩少し抵抗しましょうよ」

秋田くんは切られた髪を奪い取って、私の切られてところに合わせてため息をついた。

「本当に切られるとは思わなくて」

「オレもですよ。もう少し、早く出てくるべきでしたね。すみません」

「秋田くんのせいじゃないよ」

油断してた私が悪い。

「あんたら、土方さんに告げ口されたくなかったら。うちの委員に手を出すのは止めてください。顔覚えましたからね」
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