恋めぐり
秋田くんと風紀委員会室に戻って、髪を整えてもらった。

ブレザーを脱いで、切り抜いたゴミ袋を被って簡易エプロンにした。

長さだけ整えてもらえれば良いと思ってたけど、秋田くんは予想以上に髪を切るのが上手い。

「せっかく綺麗な髪を無残に切るなんてね」

「制服じゃなくて良かったよ。制服って高いし」

「そうですね」

秋田くんのおかげで美容室で切ったみたいなショートボブになった。

「ありがとう。秋田くん器用だね」

「いえ。妹以外の髪を切ったことないので緊張しました」
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