恋めぐり
「先輩どうかしましたか?」

秋田くんに名前を呼ばれて、我に返った。

「何でもないよ。帰ろうか」

「はい」

風紀委員会室を出ると廊下は真っ暗になっていた。

「真っ暗ですね」

「ごめんね」

「気にしないで下さい。綺麗な先輩と二人きりていうおいしいシチュエーションだったんですから」


「お世辞が上手ね」

「そんなことないですよ。後、先輩が歌が上手い」

「見てたりする?」

「先輩たちは有名ですよ。路上ライブで先輩たちが立つとみんなくぎ付けになる」
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