恋めぐり
「じゃあ先輩は検察官になろうとは思わなかったんですか?」

「思わなかったよ。だって、私が検察官になったら小さい犯罪だってこじつけの大罪にして全員ブタ箱行きだからね」

「こわっ!」

「でしょ」

だから検察官にはならないのと説明すると秋田くんは納得してくれた。

「じゃあ秋田くんまたね」

校門の所で秋田くんに手を振ると

「先輩、こんなに暗いんです。送りますよ」

「大丈夫。秋田くんこそ遅くなったら家族が心配するよ」
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