恋めぐり
家にあげろと脅迫めいたことを話してる馬鹿どもを早く帰したい。

今日はいろいろ疲れたから早く安みたいのに。

「調度、良かったわ。おでんを沢山作ったから良かったらみんなで食べてね」

おばさんの手には大鍋があって蓋が乗っていてそこから湯気が上っている。

「おでんですか。俺、大好きなんです」

秋田くんがそれを受け取ってしまった。

「そう、良かったわ。熱いから気をつけてね。桜理ちゃんをこれからもよろしくね」

そう言っておばさんは帰って行った。
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