恋めぐり
カインが起きたのは一時間程経ってからだった。
「悪い」
ばつの悪そうな顔をするカインがおかしくてオウリは少し微笑んだ。
「馬鹿ね。そんなに眠いなら来なきゃ良いのに」
「言ってんだろ。お前の歌が聞きたかったんだ」
「今日は帰りなさい。歌ならまた聞かせてあげるから。大金持ってきてね」
「ぼったくる気かよ」
「さぁね」
カインを店の外まで見送ると、
「オウリ、今日は客も少ないから帰っても良いよ」
「良いの?」
「ちびたちもたまにはあんたと一緒に過ごしたいだろうからね」
「悪い」
ばつの悪そうな顔をするカインがおかしくてオウリは少し微笑んだ。
「馬鹿ね。そんなに眠いなら来なきゃ良いのに」
「言ってんだろ。お前の歌が聞きたかったんだ」
「今日は帰りなさい。歌ならまた聞かせてあげるから。大金持ってきてね」
「ぼったくる気かよ」
「さぁね」
カインを店の外まで見送ると、
「オウリ、今日は客も少ないから帰っても良いよ」
「良いの?」
「ちびたちもたまにはあんたと一緒に過ごしたいだろうからね」