恋めぐり
「はい、いただきます。桜も綺麗に咲きましたね」

放課後をのんびりと楽しんでいると不粋な声が

「直江、ここにいたか。ちょっと来い」

「風紀委員の活動は今日はないはずでしょ」


「違う用だ。早く来い」

違う用件だというのに態度がでかい。

「私は風紀委員の時は副会長に従いましょう。でも、風紀委員は関係ないのに、何で命令系!あんたは私のご主人か?私を性奴隷にでもする気!」

「誤解をさせる発言をするな!性奴隷のくだりはいらねぇだろ」

「はい!こういう時は何ていうの?土方くん」

そういうと、土方くんはいすまいを正して、

「お願いがあるので、付いてきてください」

と頭を下げてきた。

嫌だというS心を抑えて、ベンチから腰を上げた。
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