恋めぐり
強く抱きしめられた。

肺の空気まで押し出される様な感覚が好き。


「オレがこれから先、好きになるのは、愛を捧げるのはお前だけだ。何度生まれ変わっても」

「それを誓ってくれるの?」

「あぁ」


顎を指でそっと持ち上げられて、彼の目が真っ直ぐ私を見ていた。


「この魂果てるまで貴女に永遠の愛を誓う」


低い声が私の耳を揺らした。


顔が近づいて、私達の距離がなくなった。
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