恋めぐり
私の身体から力が抜けて、ドアを開けた。


「制服のままで寝ていたんですか?女の子なんですから、ちゃんとしなくては。着替えていらっしゃい。私は外で待っていますから」


その人は、そう言って、私を家の中に戻した。


胸の奥がドキドキしてる。

緊張とかじゃない、あの人は私の何かを変えに来たんだと予感した。


着替えて再度、ドアを開けた。

あの人は笑顔で、私を見て笑った。
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