恋めぐり
「それなら向こうに言えば良いじゃない。どうして、私が」

「神様がお決めになったことで、彼はあなたを殺害した後に、さらなる非道を行いました。その罪のため、彼自身にあなたを探させるるのではなく、最愛のあなたに探させるようにと」


水谷さんは苦しそうに説明してくれているけど、辞めさせるわけにはいかない。

「そしてあなたがもしも亡くなった時は、記憶を戻し、死ぬよりも辛い思いをすることが彼の罪に対する罰だと神様は考えました」


「理不尽な話しですね」

私は、彼とは関係ないし、前世とかにも興味はない。

どうして、私が知らない男に好きだと言われるために動かなきゃならないの。

理不尽以外のなにものでもない。
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