恋めぐり

私の意見なんてないみたい。

あっと言う間に、私の左腕には風紀委員会の腕章がつけられた。

｢ダサい｣

呟くと、


土方くんはうるさいとまた怒鳴った。

｢ついて来い｣

土方くんに連れられて来たのは校舎に裏。

｢土方くん。ＡＶに憧れるのも大概にしなさいよ｣

｢あ？何言ってんだ！｣

｢弱みを握った女子を校舎裏に連れ込むなんてやることは一つでしょ。止めなさい、警察沙汰だけじゃすまないよ｣

｢んなことするか！本当にお前は失礼な女だな！名誉棄損で訴えるぞ！なんで鍵なんてもってんだよ｣

｢鍵で突くと意外に痛いの。何も言わないで連れて来るんだもの。何させる気？｣

｢オレを突き刺すきかよ！恐ろしい女だな。ただゴミを拾いにきただけだよ｣