恋めぐり
「だってさっきから土方くん、私に口で勝ててないもん」

「なっ!てめっ!…分かった、ここはお前に任せた。6時になったら帰って良いからな。ちゃんとやってなかったら分かるんだからな」

そう言って土方くんは言ってしまった。

「静かになった…」

私はコートを脱いで汚れないように側にあった木にかけた。

ここが、ゴミを捨てられるのは、人が来るかもしれないという気配がないから。

土方くんの言うこともあるけど、ここをゴミを捨てられない場所にした方がいいと思う。

ジメジメとしてるのは仕方ない。

よく見ると、大きな石がゴロゴロと転がっている。

どうやら、校舎裏も最初は参道の様になっていたらしい。
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