恋めぐり
「まだ片付けは終わってない」

「オレがやっておく。お前の鞄持って来たから、ブレザーとコート来て、校門のとこで待ってろ!」

「どうして?」

「送って行く。こんな真っ暗な中を女一人で帰せるか!」

土方くんはそういうと、箒やゴミ袋を持って行ってしまった。

木にかけたブレザーとコートを着て校門に向かった。

ケータイをチェックすると、彰と猛流から電話が何度もかかってきていた。

メールの方を見ると

伝言メモと同じ内容が書いてあった。

メールで二人にこれから帰ると伝えた。

「直江、帰るぞ」

メールを送った所で、土方くんが走ってきた。

土方くん歩き出した。

不思議と会話はなかった。
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