1+2=

いつもの俺なら、絶対にアドレスを教えていた。


だけど、今はそれどころじゃない。


しばらく走ると、エレベーターに1人で乗ろうとしている珠麗愛がいた。


「珠麗愛!!」


俺は気が付くと、叫んでいた。


………何やってんだ、俺。


珠麗愛はビクッとなって、俺の方を向いた。


「……わり…驚かすつもりは…。」


「いっいえ!あたしが勝手に驚いたので……。」



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