1+2=

それから俺と珠麗愛は、無言のまま歩いた。


………俺、どうかしてる。


なんでこんなに緊張してるんだ?


なんで……?


「ひっ聖先輩!」


「あ?」


「あっあたしの家、ここです。」


……もう、着いちまったか。


「ほっ本当に今日はありがとうございました。でっでは……。」


そう言って、珠麗愛は家に入ろうとした。


そうだ!


忘れていた。



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