戦慄の旋律1 -頭-
『あら、○○がどうしたの?』
…え?
何でそんなに普通でいられるのだろうか?
『あ、今変わるわね。』
そして一旦受話器を置いた音がした。
おかしい、あり得ない。僕が言うのも何だが、○○はさっき、死んだはず。
…それにしても長いな。
…まだ出ないのか?
…風呂でも入っているのか?いやいや、あいつは死んだんだ。そんなはずは
【ド ウ シ テ ミ テ ク レ ナ イ ノ 】
「!?」
突然だった。何の前触れもなく、甲高い声で声が受話器から聞こえた。
そして、電話は切れていた。
無意識に手が震える。
何があったんだ。
どうして、こんなことが起きる?
唯一つ、何となくだけど言えるのは、
《おかしいのは僕だけ》
だった。
けれど事故は確実に起こった。死傷者もでた。
僕の友人を除いて、だけども。
もう一度、現場を見渡す。僕は、ある決定的な違和感を感じた。
あの一枚岩が、無い。
まだ焦げたトレーラーまでもが残されているのに、回収されるはずない。あの時僕がいたはずの場所は、何もなかった。
冷たい風が頬を撫でる。
何故だろう。心音が大きく聞こえる。
ここにいてはいけない気がする。
…え?
何でそんなに普通でいられるのだろうか?
『あ、今変わるわね。』
そして一旦受話器を置いた音がした。
おかしい、あり得ない。僕が言うのも何だが、○○はさっき、死んだはず。
…それにしても長いな。
…まだ出ないのか?
…風呂でも入っているのか?いやいや、あいつは死んだんだ。そんなはずは
【ド ウ シ テ ミ テ ク レ ナ イ ノ 】
「!?」
突然だった。何の前触れもなく、甲高い声で声が受話器から聞こえた。
そして、電話は切れていた。
無意識に手が震える。
何があったんだ。
どうして、こんなことが起きる?
唯一つ、何となくだけど言えるのは、
《おかしいのは僕だけ》
だった。
けれど事故は確実に起こった。死傷者もでた。
僕の友人を除いて、だけども。
もう一度、現場を見渡す。僕は、ある決定的な違和感を感じた。
あの一枚岩が、無い。
まだ焦げたトレーラーまでもが残されているのに、回収されるはずない。あの時僕がいたはずの場所は、何もなかった。
冷たい風が頬を撫でる。
何故だろう。心音が大きく聞こえる。
ここにいてはいけない気がする。