ヒメ恋~Eternal Love~
確かにこんな小さな子供は眠くなる時間なのかもしれない。


でも里海は……


「里海は…いつもあたしの仕事が終わるまで待っていたから…

夜11時過ぎなきゃ寝なかったの」


里海を優しくゆっくりと抱き上げた。


「あっ、オレが変わるよ…まだ体…辛いだろ?」


「そんなに心配しなくても大丈夫よ?もう元気だからあたし」


海里の優しさが嬉しい。


「里海はそんな大人みたいな生活してたのか…」


あたしの腕の中で完全に夢の世界へ旅立ってしまった里海。


そんな里海の乱れた髪を優しく払う海里の顔は…


少し切なげだった。


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