極 彩 グ レ - ス ケ - ル

額の下に、小さな紙があった。
写真の賞の名前だろう、
ながったらしい名称の後に、
最優秀賞という文字があった。
その賞で最優秀賞を受賞した
写真なのだろう。

その下に、この高校の名前。
そして、受賞者の名前。

西条寺 音桜

声に出して読む。
「さいじょうじ、おと…?」

「ネオ。西条寺ネオだよ」
 
真後ろから彼の声がした。

「俺の、名前だ。」
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