極 彩 グ レ - ス ケ - ル
「宜しくお願いします、ネオ先輩」
「違うよ、ネオ」
「宜しく…ネオ」
「よくできました!」
にこにこと笑って、
紅茶のおかわりを注いでくれた。
あたしは、乱雑に積まれた
冊子の一番上にあったものを
手にとり、開いた。
「全部おれの写真だ。好きに
見ていいよ。大した事ないけど」
あたしが頷くと、ネオは
カメラの手入れを始めた。
無言の空間。
でも、居心地がいい。
ページをめくった。