極 彩 グ レ - ス ケ - ル


急に手紙まわしたりなんか
してごめんねっ
よかったらこれにメール
してくんないかな?

まるっこい女の子らしい
文字。そのしたにはメール
アドレスがさっと書いてあった。

教室を見回すと、ショートカットに
した小柄な女子と目があった。
小さく手をふられる。

芹沢めぐみ。元気がよくて
かわいらしい、たしかクラス
委員長の女の子だ。

教師が見ていないのを確認して
メールを作成する。

なんて書けばいいのかわからない。

とりあえず件名に水野ですと書き、
本文に何でしょうか?と書いて
送信してみた。無事送信できた。

返事はすぐに帰ってきた。

『急にごめんねっ驚いた?』

とりあえず返信した。

『はい。話したことがなかったので』

『クラスメイトなんやからタメ語で
 ええねんでってかメアド見て思った
 けど東京事変好きなの??』

あたしはメアドに東京事変の
曲名を入れていた。

『うん。大好き』

『うちも彼氏が事変好きやから
 曲名くらいは知ってんねん♪』

『そうなんだ』

『っていうか、もしかしてあんまり
 関わりたくなかったりする??』

『そんなんじゃないよ。
 ただあんまり慣れてない』

『そうなん?ならうちと友達に
ならへん?よかったらやけど』

しばらく考えて、返信した。

『ネオと仲良くなりたいの?』


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