極 彩 グ レ - ス ケ - ル
返信が来た。
『ネオって西条寺先輩?
違うよーこうみえても
うち、中学から続いて
る彼氏おるからさ♪
メアドにちゅうもーく!』
メールアドレスを確認した。
彼氏らしき名前とmegumi、
という単語、それから記念日
らしい四桁の数字。
彼氏がいるというのは
あながち嘘じゃなさそうだった
『じゃあ、どうして?』
『友達になるのに理由が
いるのぉ?しいていえば、
ずっと友達になりたかったの。
持ち物とか、センスいいし。
ヴィヴィアンのポーチ使ってるよね』
『そうだけど…』
『でも、あんまりひとと話して
るとこみかけなかったからさ、
人間嫌いなのかなぁってて。
話しかけるの遠慮してたけど
今日西条寺先輩と喋ってたから
普通にひとと喋るんだって
安心してこうやって接触して
みたんだよーっ!嫌ならいい
けど、よかったら友達になって♪』
初めて、こんなことを
言われて戸惑った。
今までまともな女友達も
いなかったのだから。
『でも、あたしあんまり話さないし
知ってるかわからないけど目に
病気もってるんだよ』
自虐的なことを送ってしまった
ひかれたかもしれない。
返信が来た。