極 彩 グ レ - ス ケ - ル

「はいはい、あんたのダーリン
の話はいいから。とにかく色!
写真部に入れたってことはネオ
先輩に最も近いってことだから
がんばりなよ!ほんとに!」

詩織がにっと笑った。

「が、がんばるってそんな、別に
あたしネオのことどうも思って
ないし…」

「え?そうなの?」

かえが意外そうに聞いた。

「そうだよっ」

「へー。てっきり惚れとんのか
と思ってたわ。意外やわぁ」

めぐみも目をまるくしていた。

授業はとうに始っている。
図書室でのオリエンテーションとの
ことだったが、各々好きな
ように雑談している。

いつもだったら、ひとりで本でも
読んでいたのだろうな。

そんなふうに、思う。

「それにしても、さっきはなんか
藤崎ちゃん怖かったね」

かえがぽつりと言った。

ほぼ反対側の角に陣取った
藤崎さんのグループを見る。

っていうか、なんか、

「美人な子、多い気がする」

思わずつぶやいた。
その一角は、スカート丈が
短かったり、化粧をしていたり
髪を巻いたりしている子が集まって
いた。その中心に藤崎さんがいる。

「通称キラキラグループや」

めぐみが言った。

「キラキラグループ?」

「せや。基本的に藤崎チャンが
集めたうちのクラスの美人
グループ。かえも最初はあそこ
におったんやで」

「かえは、なんで今ここなの?」










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