最強☆白雪姫。






さて、しばらくの間、
ほとんど光の射さない森に
恐ろしい声のむせる咳が響き渡りました。





「…げほっ、げぇっほ!
…はぁ…ふぅ…。」





どうやら落ち着いたようです。





一息ついた白雪姫は

キョロキョロ

と辺りを見回しました。






すると、
少し離れたところに
ウサ公が引いたような目で
こちらを見て座っていました。




「こるあぁ!てんめぇウサ公!!
いきなり止まんじゃねぇよっ!!」




白雪姫は怒鳴りました。



しかしウサ公はもっと引いた目で
白雪姫を見つめます。






「いやいやいやっ。
オマエのせいでぶっ飛んだんだしっ。
オマエが急に止まったからだしっ。」





おっと白雪姫、

責任転換です。






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