黄色いバナナ
『送ろうか?』
「大丈夫です!タクシー拾うんで」
『そっか。ならおやすみ』
「おやすみなさい」
慎弥はあたしがタクシーを拾うまで、ずっと見守ってくれた。
次の日――
『あぁ。頭痛いぃ…』
「そりゃそうだよ。あんだけ飲んでんだから。」
『うぅ……』
雫と祐貴は、二日酔いに悩まされていた。
『っていうかさ、昨日言ってた三年生の転入生って、慎弥のことだったらしいよ〜』
祐貴が何気なく言った。
「えぇっ!?嘘ー!」
『まじまじ』