黄色いバナナ
すると雫は、頬を膨らましながら足をじたばたさせた。
『ほんっとガキだよね、雫は』
『んなことないし〜』
キーンコーン‥
チャイムが鳴ると、先生が入ってきた。
『今日は、もう帰っていいぞ!はい、さよならっ』
「いや、適当すぎるだろ」
そそくさと教室を出て行く、担任の背中に言った。
『んじゃあ、もう行く?』
「うん」
あたし達は約束の、カラオケへと向かった。
ガチャ
『よーす!』
ドアを開けると、祐貴の知り合いだと言う男の人が声を上げた。
『はじめましてぇ』
もう雫は、モードが入っている。
『まぁ、座りなよ』