黄色いバナナ

すると雫は、頬を膨らましながら足をじたばたさせた。

『ほんっとガキだよね、雫は』

『んなことないし〜』

キーンコーン‥

チャイムが鳴ると、先生が入ってきた。

『今日は、もう帰っていいぞ!はい、さよならっ』

「いや、適当すぎるだろ」

そそくさと教室を出て行く、担任の背中に言った。

『んじゃあ、もう行く?』

「うん」


あたし達は約束の、カラオケへと向かった。

ガチャ

『よーす!』

ドアを開けると、祐貴の知り合いだと言う男の人が声を上げた。

『はじめましてぇ』

もう雫は、モードが入っている。

『まぁ、座りなよ』

< 4 / 17 >

この作品をシェア

pagetop