イケメン学園
* *
「我が清祥学園に歓迎するよ、藤崎紫穂さん」
真ん中にいた(多分、あの勝利って)人が、周りに負けない、キラッキラの笑顔で言った。
私は・・・
「は?」
口、あんぐり。
頭、真っ白。
思考、停止。
後ろではまだ、美形くんが笑ってる。
「・・・っ!かわいいっ!」
「へ?」
急に「かわいい」と言われたかと思うとぎゅっ、抱きつかれた。
「え!?・・・え!?あ、あの・・・!?」
急な出来事にびっくりして、おどおどする。
けど、そんな私なんかおかまいなしに、私に抱きついてきた子は、話し出す。