イケメン学園
「私っ宇都宮 綾ってゆーの!よろしくねぇっ、紫穂ちゃん♪」
「ぇ・・・あ、こちらこそ・・?」
え、何!?
なんなの!?この人!?
っちっっっょう!!美少女なんですけど!!なんなの、ココは!?
「こら」
と、声が聞こえたかと思うと、宇都宮綾さんが視界から消えた。
「ちょー、陸ー離してよー」
「藤崎さん、困ってるから」
『陸』って呼ばれたその人につかまってた。
陸・・・さんは、とてもカッコよかった。いや、陸さんも、かな? さらさらの黒い髪に、黒ぶちメガネ。背もすっごい高くて、頭良さそうだなって思った。
「それで・・・あの・・・ココ、なんなんですか・・・?」
おずおずと陸さんに聞いてみた。
頭良さそうだから、きっとさっぱりした答えをくれるだろう、そう思ったから。