イケメン学園
「だからー君が選ばれたの。ここの学園にー」
ずいっ、と顔を近づけて修二が言う。
私の頭にはクエスチョンマーク。
私が・・・選ばれた・・・?この学園・・・に?
は?学園に選ばれるってどーゆうことよ?意味がわからないんですけど。
私は近づけられた顔を離す。
「ホントになんにも知らないんだねー」
あっはっはと笑う。この野郎、なんだかすごくむかつく。すごく。
「学園から親に連絡いってるはずなんだけどねー?」
「え、そんなの知らないよ、初耳。寝耳に水。寝耳に水鉄砲」
思わず耳という言葉を3回も使ってしまった。耳なんて単語、耳鼻科じゃなければそうそう使うもんじゃないというのに。