イケメン学園
だから~なんていったらいいかな・・・あっ!
「なんか、イケメンと美少女ばっかいる学校のことよ!」
我ながらいい説明のしかただ、と自分を褒める。お母さんは、「ああ!あそこね~」と納得してくれている。さすが、私!
「で?」
「へ?」
心の中で自分を褒めまくっていた私は、大事なことを忘れていた。危なかった。
あっそうだった、と前置きをして再び口を開く。
「なんでそのことこと黙ってたの!?昨日と今日なんて、朝誘拐まがいのことされて連れて行かれて、なにがんだかで・・・大変だったんだよ!?」
とりあえず、言いたいことは言えた・・・かな?
一気に捲くし立てた私の話を聞いて、一呼吸おいてから話し始める。
「言わなかったことはごめんなさい。でも・・・」
「でも?」
なんか深刻な問題でもあったんだろうか・・・それだったら失礼なことしたな。・・・反省。