イケメン学園


「あんたが藤崎紫穂だな?紹介するから教室入ってーオレは2-C担任の東(アズマ)」


誰もいない廊下に心ひそかにキレている私にテキト-に自己紹介しながらドアを開ける。


・・・って、おい!!
さっきの下から目線はどうした!?
えっらい上から目線になってますじゃないか!?


「席つけー転校生を紹介するぞー」


騒がしかった教室が少しだけ静かになった。好き勝手しゃべったりしてたひとたちは、渋々といった様子で自分の席につく。


と、窓側のいちばんうしろの席に並んで座っていた、翔と雅人と目が合った。ニコッとカッコよく笑って、ひらひらーと手を振る。

私は苦笑いしつつも、小さく手を振りかえした。



隣同士って・・・仲が、よろしいんれすね





「藤崎紫穂です。よろしくお願いします」




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