イケメン学園
「藤崎の席はー・・・っと」
窓側で、ぜひとも窓側でお願いします。
そしてうしろの席でお願いします。
真ん中らへんのいちばん前とかはすごく遠慮します。
そんなことになったら、毎日学校休みます。
私の席を決める担任に必死で目で訴える。是非とも、ゼ、ヒ、と、も!!お願いします。
「そうだなー・・・」
「センセー」
担任が考えていると、翔がわざとらしく席を立った。それだけで何かを感じ取ったのか担任・東は、さっき修二にしてたようなあからさまな低姿勢で私を、翔と雅人の間に促した。
えぇぇぇえ!?
なんなの!?また下から目線!!? 翔と雅人そして修二って一体ナニモノ・・・!?
不審そうに翔と雅人を見比べる私にふたりはまぶしいくらいの笑顔で言った。
「トナリよろしく~w」
「あぁ、よろしく・・・てかアンタたちってナニモノ・・・?」
「ん~?なんだろな~?」
「あははー」
すっごい笑顔で無理矢理流された気がする。
まぁ気にしたら負けだって言うし、気にしないで置くけど。