イケメン学園
「勝利ー紫穂ちゃん連れてきたぜー」
「サンキュ」
ガチャと音を立ててドアを開けると、社長イスに座る勝利さんが笑顔で迎えてくれた。
もちろん、もうそこには残りの生徒会メンバーもそろっている。
「さあ、藤崎さん。これに名前書いて?」
差し出された紙を見れば・・・なんだこれ、なになに?
「生徒会に立候補します?・・・立候補!?しませんしません!」
左手を顔の前でブンブンと力強くふって見せた。本気で遠慮、のサインだ。
「もうおれのほうから理事長には推薦しといたから、アトは藤崎さんがこれに名前を書くだけなんだよね」
え、なに。
よくいうアレですか?『もう上には話いってんだよなーあとはテメーが名前書けばいいんだよ』的な、あれですか。軽く脅しですか。