イケメン学園


「だからー!何度も言いますけど、生徒会なんて入りませんってば!第一私、生徒会なんて入っても、なんにも仕事できませんから!!むしろいらない仕事まで増やしちゃう方ですから!」


それは、困る。

その場にいた生徒会メンバー、全員が思った。


「・・・まあ、大丈夫だよ。そんな難しい仕事はさせないから、ね?」



「うッ・・・!」



そんな王子スマイルみせられても・・・今日だけは・・・今だけは・・・ッ!絶対、だまされないんだから!!



「紫穂ちゃん、生徒会入ろーよー。楽しいからさーあ?」


「のッ・・・!」


う、上目遣いでい、言われたって・・・だ、騙されないンだから!




「俺たちと一緒に、学園生活楽しもうぜ?」


「・・・え」


「ワクワクスクールライフがまってるぜ?」



「・・・えー」



翔と雅人のイケメン笑顔は、こう何か良心をどうにかされるけど。その口説き文句はどうよ? ぜんぜん心にグッとこないんですけど。


それで何人の女がオチたのか、聞いてみたい。
そしてその女を見てみたい。すっごい馬鹿女だろうけど。






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