イケメン学園
第2章☆いろんな事情
ありえなーいっ
*
「ありえない・・・・」
机にぐでーっと身体を預けて、ため息とともに呟いた。
いや、ほんとにありえない。
その辺で、きゃあきゃあはしゃいでる女子にすら、なんだか殺意を覚えてきた。
どうして、あたしがイキナリ生徒会に入らなくちゃいけないわけ!?
イキナリ、転校させられて。
イキナリなんていちばん嫌いなんだ!
物事はちゃんと、順番どおりにいかないと不満だ!!
「ぉうぇー・・・」
呻くとも、吐きそうともいえないようなことばを発したあたしにかぶさる、ひとつの影。