猫とうさぎとアリスと女王
華道室の入り口で待っていると、丁度イオが出てきました。
「マコ、ごめんなさい。
私ちょっと先生に用事があるから少し待っててくれるかしら?
中で座ってていいから。すぐ戻るわ。」
そう言ってイオは忙しそうに出て行きました。
華道室には畳が敷いてあり、茶道室と隣合っています。
境目には襖があり、それを開くと大きなお茶室になるようにできているのです。
外からは野球部員の大きな声。
鳥の鳴く声。
自動車が通る音。
すると華道室のドアが開きました。
私は待ちきれずに立ち上がり、ドアの傍へと駆け寄ります。
「イオ、少々遅くありませんこと?」
顔を上げた私の目に飛び込んできたのは、
そう、
紛れも無く貴方でした。
私の王子様。
「マコ、ごめんなさい。
私ちょっと先生に用事があるから少し待っててくれるかしら?
中で座ってていいから。すぐ戻るわ。」
そう言ってイオは忙しそうに出て行きました。
華道室には畳が敷いてあり、茶道室と隣合っています。
境目には襖があり、それを開くと大きなお茶室になるようにできているのです。
外からは野球部員の大きな声。
鳥の鳴く声。
自動車が通る音。
すると華道室のドアが開きました。
私は待ちきれずに立ち上がり、ドアの傍へと駆け寄ります。
「イオ、少々遅くありませんこと?」
顔を上げた私の目に飛び込んできたのは、
そう、
紛れも無く貴方でした。
私の王子様。