猫とうさぎとアリスと女王
　どうやら私の心配事など二人にはお見通しのようです。

私はずっとそのことをコンプレックスに思っていました。
この学校に通うようになっても、周りから変な目で見られているような気がしてなりませんでした。

私のことを知っている人が白い目で見ているのではないのか。
ひそひそ話をしていれば、私のことを話しているのではないのか。
陰口を叩かれているのではないのか。

そんなことが心配で肩身が狭かったのです。


昔の私なら気丈に振舞えたのかもしれませんが、ロリヰタとして生まれ変わった私にはそんなことはできませんでした。


けれどイオに出会って私は変わることができました。

そしてその後にサボとシーナに出会い、また大きく私の中で色々なものが変わりました。


三人がいなければ今の私はありません。



だから私はシーナに全てを話すべきだと思ったのです。

やはり黙っているのは後ろめたいですし・・・。






　しかし中々言い出せず、月日は流れていきました。


その間に私はシーナからもらった本を読み進め、のんびりと毎日を過ごしていたのです。





事件が起こったのは、そんな時でした。
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