猫とうさぎとアリスと女王
そしてシーナが私の方を見た瞬間、私はまた泣いてしまいました。
泣かないと決めたはずなのに・・・。
「うわ、また泣いてるよ。」
「サボ、やめなさいよ。」
シーナは微笑んで私の涙を指で拭ってくれました。
「マコ、本当に色々有難う。
今日も僕の選んだ服で来てくれたんだよね?僕マコのそういうところ大好きだよ。」
生成りのパールボタン丸襟ブラウス。
ショコラに生成のレースが施されたティアードジャンパースカート。
透かし編みのソックス。
スカラップシューズ。
そして、ボンネット。
あの時Innocent Worldでシーナが私に選んでくれた服です。
「手紙もちゃんと書くからね。僕も頑張るから、マコも頑張って。
マコの本がフランスで読めるの、楽しみにしてるよ。」
シーナは私を抱きしめて、耳元で囁いてくれました。
シーナの腕の中、背中に手を回し、私は泣きながらその言葉を耳に刻み付けました。
低い声。
温かい背中。
厚い胸板。
心地よい匂い。
全部全部、私の体に、記憶に、痛いほど刻み付けなければ・・・。
「そろそろ搭乗準備が終了致します。
この便に乗るお客様はお急ぎ下さい。繰り返します・・・。」
スタッフの声の方にイオとサボが目をやります。
「シーナ、そろそろ・・・。」
そう言った瞬間、何が起こったのか私はすぐに理解できませんでした。
えっ・・・?
えっ!?えっ!?えっ!?
今、もしかして、シーナは、私に・・・。
シーナは私の真っ赤な顔を見て、にやりと笑って舌を出し言いました。
「女の子とのキスも、悪く無いかもね。」
私が言葉を失っているのを見て、サボとイオは不思議そうな顔をしています。
シーナは最後に、私の唇に口付けを落としていきました。
泣かないと決めたはずなのに・・・。
「うわ、また泣いてるよ。」
「サボ、やめなさいよ。」
シーナは微笑んで私の涙を指で拭ってくれました。
「マコ、本当に色々有難う。
今日も僕の選んだ服で来てくれたんだよね?僕マコのそういうところ大好きだよ。」
生成りのパールボタン丸襟ブラウス。
ショコラに生成のレースが施されたティアードジャンパースカート。
透かし編みのソックス。
スカラップシューズ。
そして、ボンネット。
あの時Innocent Worldでシーナが私に選んでくれた服です。
「手紙もちゃんと書くからね。僕も頑張るから、マコも頑張って。
マコの本がフランスで読めるの、楽しみにしてるよ。」
シーナは私を抱きしめて、耳元で囁いてくれました。
シーナの腕の中、背中に手を回し、私は泣きながらその言葉を耳に刻み付けました。
低い声。
温かい背中。
厚い胸板。
心地よい匂い。
全部全部、私の体に、記憶に、痛いほど刻み付けなければ・・・。
「そろそろ搭乗準備が終了致します。
この便に乗るお客様はお急ぎ下さい。繰り返します・・・。」
スタッフの声の方にイオとサボが目をやります。
「シーナ、そろそろ・・・。」
そう言った瞬間、何が起こったのか私はすぐに理解できませんでした。
えっ・・・?
えっ!?えっ!?えっ!?
今、もしかして、シーナは、私に・・・。
シーナは私の真っ赤な顔を見て、にやりと笑って舌を出し言いました。
「女の子とのキスも、悪く無いかもね。」
私が言葉を失っているのを見て、サボとイオは不思議そうな顔をしています。
シーナは最後に、私の唇に口付けを落としていきました。