猫とうさぎとアリスと女王
出来上がった絵を見せると、お爺さんはにっこりと笑ってくれた。
「すいません・・・勉強不足でこんな絵しか描けなくて。」
「いいや。素晴らしい絵だよ。有難う。」
するとお爺さんはゆっくりと腰を上げた。
「きっとわしが死んだ頃に、かなりの値がつくだろうね。
大事にするよ。未来の大物画家さん。」
振り返ってにっこり笑う老人の背中を見て、僕は立ち上がって叫んでいた。
「お爺さん!!!」
ゆっくりと振り返って僕を見る。
「さっきのスケッチブックに描いてた女の子、あの子、僕を日本で待っていてくれているんです!
芯の強い、でも凄く優しい子で。
名前はマコっていって、小さくていつもフリフリした服を着てて!」
お爺さんはずっと僕を見ていた。
「彼女は・・・僕の大切な恋人です!」
その言葉を聞いて、お爺さんはにっこりと笑った。
そして背を向けて去っていった。
なんだか胸がすうっとした。
帰って、絵を描こう。
こんな気分は久しぶりだから。
あの日見た星を、夕焼けを、川を描こう。
そして愛しいあの子の笑顔を・・・。
「すいません・・・勉強不足でこんな絵しか描けなくて。」
「いいや。素晴らしい絵だよ。有難う。」
するとお爺さんはゆっくりと腰を上げた。
「きっとわしが死んだ頃に、かなりの値がつくだろうね。
大事にするよ。未来の大物画家さん。」
振り返ってにっこり笑う老人の背中を見て、僕は立ち上がって叫んでいた。
「お爺さん!!!」
ゆっくりと振り返って僕を見る。
「さっきのスケッチブックに描いてた女の子、あの子、僕を日本で待っていてくれているんです!
芯の強い、でも凄く優しい子で。
名前はマコっていって、小さくていつもフリフリした服を着てて!」
お爺さんはずっと僕を見ていた。
「彼女は・・・僕の大切な恋人です!」
その言葉を聞いて、お爺さんはにっこりと笑った。
そして背を向けて去っていった。
なんだか胸がすうっとした。
帰って、絵を描こう。
こんな気分は久しぶりだから。
あの日見た星を、夕焼けを、川を描こう。
そして愛しいあの子の笑顔を・・・。