猫とうさぎとアリスと女王
 この日、郵便受けにはダイレクトメールに紛れて一通の手紙が紛れていました。

いつもの真っ白な封筒。
そこには横文字の貴方の名前。

私はそれを見る度に胸が高鳴ります。


早く中を見たい衝動に駆られ、私は家の中へと引き返しました。



すると電話が鳴り出します。

早く手紙を見たい・・・けれどペーパーナイフは私の部屋。


仕方なく私は受話器を上げました。



「もしもし?」


『もしもし?鳳様のお宅でしょうか?』


少し若そうな男性の声。
けれど私が知っている声ではありません。


「そうですけれども。」


『そちらに鳳真琴様はいらっしゃいますか?』


「えっと・・・私ですけれども。」


『私、朝光文庫の霜月と申しますが、こちらに原稿を送ってくださいましたよね?
読ませていただいたのですが大変素晴らしい内容と思いましてお電話をさせていただきました。
つきましては・・・』






ねえ、シーナ。





今度の手紙には、いい知らせが書けそうですわよ。


















ーFin.ー
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