猫とうさぎとアリスと女王
静寂に包まれて自分の胸の鼓動ばかりが耳に入ってきました。
私の視界に映るのは、街路樹とすぐ傍の公園。
そして、シーナの肩。
シーナは私を抱きしめました。
強くも無く、弱くも無い力で。
最初は唖然としていた私も、やっと自分が何をされているのか理解しました。
「シ、シーナ!放して下さい!恥ずかしいですわ!」
私は必死にていこうし、シーナから離れようと目一杯胸を押しました。
けれどシーナは一向に放す様子など見られません。
どうしましょう・・・私の心臓はこのままでは確実に破裂してしまいます。
「僕、マコに嫌われたと思ってた。
あの雨の日に僕がゲイだって知って、触られるのさえ不快に感じたんじゃないかって。
だからどしゃ降りの中、マコは走って行ってしまったんだって。
学校でもろくに話もしてくれないし、挨拶すら無いから・・・。」
私はシーナの腕の中、何も言うことができませんでした。
「本当は今すぐにでも、マコのことを好きだって言いたい。
けど中途半端な気持ちで好きだなんていってマコを傷つけたくないんだ。
その“好き”は恋心か友情なのかわからないから・・・。
僕、マコには嫌われたくない。
傷つけたくもないし、失いたくない。
大切な人だから・・・。」
シーナが私を思う気持ちが恋愛感情であろうと無かろうと、もうどうでもいいとさえ感じました。
だってシーナが大切な人、そう言ってくれたのですもの。
この腕の中が極上に気持ちよく、私は涙を流しました。
「私、しつこいですわよ?
シーナのことを永遠に追い掛け回して、ストーカーにまでなってしまうかもしれませぬよ?
それでもいいのですか?シーナを好きでいてもいいのですか?」
シーナは少しだけ強く腕に力を入れました。
「いいよ。」
もう、涙は止まりません。
「私、諦めませんからね。後悔しても遅いですからね。」
震える声で、それでも力強くそう言えば
「ありがとう、マコ。」
シーナはそう囁きました。
私の視界に映るのは、街路樹とすぐ傍の公園。
そして、シーナの肩。
シーナは私を抱きしめました。
強くも無く、弱くも無い力で。
最初は唖然としていた私も、やっと自分が何をされているのか理解しました。
「シ、シーナ!放して下さい!恥ずかしいですわ!」
私は必死にていこうし、シーナから離れようと目一杯胸を押しました。
けれどシーナは一向に放す様子など見られません。
どうしましょう・・・私の心臓はこのままでは確実に破裂してしまいます。
「僕、マコに嫌われたと思ってた。
あの雨の日に僕がゲイだって知って、触られるのさえ不快に感じたんじゃないかって。
だからどしゃ降りの中、マコは走って行ってしまったんだって。
学校でもろくに話もしてくれないし、挨拶すら無いから・・・。」
私はシーナの腕の中、何も言うことができませんでした。
「本当は今すぐにでも、マコのことを好きだって言いたい。
けど中途半端な気持ちで好きだなんていってマコを傷つけたくないんだ。
その“好き”は恋心か友情なのかわからないから・・・。
僕、マコには嫌われたくない。
傷つけたくもないし、失いたくない。
大切な人だから・・・。」
シーナが私を思う気持ちが恋愛感情であろうと無かろうと、もうどうでもいいとさえ感じました。
だってシーナが大切な人、そう言ってくれたのですもの。
この腕の中が極上に気持ちよく、私は涙を流しました。
「私、しつこいですわよ?
シーナのことを永遠に追い掛け回して、ストーカーにまでなってしまうかもしれませぬよ?
それでもいいのですか?シーナを好きでいてもいいのですか?」
シーナは少しだけ強く腕に力を入れました。
「いいよ。」
もう、涙は止まりません。
「私、諦めませんからね。後悔しても遅いですからね。」
震える声で、それでも力強くそう言えば
「ありがとう、マコ。」
シーナはそう囁きました。