こころの展覧会
「おはよう」
皐月は藍の姿を確認して、また手元へと視線を戻した。藍は皐月へと近付いていく。そこには、コーヒーの豆を粉砕させる機械があった。
その機械は、手回しオルゴールの取っ手部分を上に向けたような形をしていた。
皐月が取っ手部分を回すと、ガリゴリリと音が鳴り、コーヒーの香りが辺りを漂う。
「これが、ミルね。見ての通り、豆の状態から粉にする道具。粉になったのが、この引き出し部分に落ちてくるの」
皐月はミルの下部にある、小さな引き出しを開けた。そこには、茶色の粉が入っていた。その粉を、セットしてある濾紙の入った円錐型の器具へと、白いスプーンですくっては入れていく。
「このスプーン一杯分が、コーヒーの抽出できる一杯分になるの。粉の量とお湯の量も決まってるから、ちゃんと計ってね」
「はい」
皐月は藍の姿を確認して、また手元へと視線を戻した。藍は皐月へと近付いていく。そこには、コーヒーの豆を粉砕させる機械があった。
その機械は、手回しオルゴールの取っ手部分を上に向けたような形をしていた。
皐月が取っ手部分を回すと、ガリゴリリと音が鳴り、コーヒーの香りが辺りを漂う。
「これが、ミルね。見ての通り、豆の状態から粉にする道具。粉になったのが、この引き出し部分に落ちてくるの」
皐月はミルの下部にある、小さな引き出しを開けた。そこには、茶色の粉が入っていた。その粉を、セットしてある濾紙の入った円錐型の器具へと、白いスプーンですくっては入れていく。
「このスプーン一杯分が、コーヒーの抽出できる一杯分になるの。粉の量とお湯の量も決まってるから、ちゃんと計ってね」
「はい」