こころの展覧会
朝が来た。
朝顔の花が咲く。
つるを空に向かって伸ばしていた。
その姿は、光に向かって手を伸ばそうとする姿に見えた。
そこには支柱があり、伸ばしていくためには支えが必要なんだと知った。
そして、その姿を自分と重ねた。
―――小さな、小さな光を見つけた気がした。
そして僕は、その光に向かって手を伸ばしてる。
藍の見つけた光は、椿姫の手。橋の上から連れ去ってくれた手。それは心のどこかで求めていたモノだった。
そして、求められた言葉によって、手を伸ばし始めたこと。少しだけれど自分の変化に気づいた。
あの言葉が、止まったままだった自分の背中を、押してくれたということ。
歩き出すために。
一歩を踏み出すために。
ここからが始まりな気がした。
朝顔の花が何輪も咲くようになった頃、遅い梅雨明けの知らせがニュースで流れた。それと同時に、椿姫は食事を少しずつとるようになった。
朝顔の花が咲く。
つるを空に向かって伸ばしていた。
その姿は、光に向かって手を伸ばそうとする姿に見えた。
そこには支柱があり、伸ばしていくためには支えが必要なんだと知った。
そして、その姿を自分と重ねた。
―――小さな、小さな光を見つけた気がした。
そして僕は、その光に向かって手を伸ばしてる。
藍の見つけた光は、椿姫の手。橋の上から連れ去ってくれた手。それは心のどこかで求めていたモノだった。
そして、求められた言葉によって、手を伸ばし始めたこと。少しだけれど自分の変化に気づいた。
あの言葉が、止まったままだった自分の背中を、押してくれたということ。
歩き出すために。
一歩を踏み出すために。
ここからが始まりな気がした。
朝顔の花が何輪も咲くようになった頃、遅い梅雨明けの知らせがニュースで流れた。それと同時に、椿姫は食事を少しずつとるようになった。