こころの展覧会
泣き止んだ藍に、椿姫はこう言った。
「どんなに時間がかかってもいいから、考えるんだ。自分とはどんな人間なのか。自分がこれから何をしたいのか。そして、なぜそれをしたいのか。自分の手で答えを出すんだ」
☆
藍の描いた夜顔の花は、憂いと強さ。
女性の後ろ姿が醸す色香と、一種の潔さのような嘘のない真実の姿。
細い肩から伸びた背筋と柔らかい曲線の腰。
凛とした立ち姿は、強くも儚い。
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