☆オレ様ヴァンパイヤ☆

「そうよ!あれの他になにがあってアンタをひっぱたかなくちゃいけないのよ!!」

「あぁ~。だって、ひぃ起きないんだもん」

“ひぃ”というのは私のあだ名だ。

「じゃあ、私が起きなかったらなにしてもいいと?」

「おう」

「さ、最低~!!」

「は?あぁしなかったら、ひぃは寝坊して遅刻だったんだぜ?」

そう言われ、私は黙り込む。

まさに烈火の言う通りだったからだ。

「そうだよな?緋色」

「・・・・・・・・・・・・・・・・はい」

そう答えると、烈火がニヤリと笑った。

「あ~あ。朝は緋色のこと起こすのに体力使ったか疲れた。ん」

そう言って烈火は私に向かってカバンを出してくる。

「・・・?なに?」

「学校まで荷物持ち♪」

「や、やだ!」

そう言うと烈火は私の耳に息を吹きかけてきた。
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